アメリカは本当に「貧困大国」なのか?

アメリカは本当に「貧困大国」なのか? [ 冷泉彰彦 ]

JMM土曜日に寄稿されてる冷泉彰彦さんが、2010年7月に刊行された本。別の方の書かれた本への反証という形で進んでるが、アメリカにてオバマ政権が実施している2009年から2010年にかけての各種政策を、詳しく説明されている内容でした。

普段ニュースを深読みできていない自分にとって、すごくためになる一冊だったと思います。ティーパーティは、ペイリン氏だけではなく、もっとアメリカの文化の根源的なところが絡んでるという説明や、オバマ大統領のチェンジは、どうアメリカをチェンジしてきたのか・しようとしているのか。多方面から多義的に説明されていく中で、言葉しか知らなかったものが、いろいろとつながっていきました。

主題とは離れるのかもしれないですが、アメリカの民主党共和党のこと、アメリカが多様な価値観(の州)の集合体であること、著者の2010年グローバリズムへの提言の3つが興味深かった。前者2つは、国民であればおのずとわかるものだろうが、外国人である自分は意識することを忘れがち。後者1つは、個人的に上手いまとめかただなぁと関心した。

まだ自分の理解が乏しい、日本国内事情についても目を向けさせられる一冊でした。