北陸新幹線2015年開業 と リニア新幹線、来月17日に着工 を読んで

本当に進めるべきなんだろうかな?リニア計画って。

北陸新幹線 開業までの道

2015年3月 北陸新幹線開業まで、あと4ヶ月にせまりました。今回は、長野 == 金沢間までが開業し、東京 == 金沢間:2時間30分で結ばれるとの事。速い!時刻表が出るのが楽しみです。

学生の頃は、東京って遠い存在だったのでほとんど行った事なく、必要ないでしょって思ってましたが、出張が多い身になってみると、時間短縮の効果は大きく魅力的に感じてしまうので、欲が深いもんだと我ながら感じてしまいます(苦笑)

詳しい経緯は WikiPedia にありますが、東京 == 長野駅開通が1997年ってことなので、実に8年もの歳月が必要だったんですね。

そして、僕が住んでる福井県は(もしかすると東京オリンピックの)2020年には福井市、で現計画のゴールの敦賀が2025年。その後、関西まで接続が本当のゴールとのことですが、ルートや費用分担を含め、まだまだ未知という状況のようです。プラス10年しても全線開通には遠いようです。

そこにリニア

ことし話題になってるのがリニアモーターカー。かっこいい&速い!


JR東海が、東京 == 名古屋間、その後 大阪まで開業しようとしている計画が良く取り上げられています。今日は、Y! News で、こちらの記事を読みました。

2027年に東京(品川)−名古屋間の開業を目指すリニア中央新幹線について、12月17日に品川駅と名古屋駅で工事安全祈願式を行うと発表した。

未来の技術のリニアが、あと12年で商業運転を大都市間で開始というのは、日本の技術の強さを感じるニュースだと思いました。かつ記事にもありますが、費用は全額JR東海が負担という計画。僕が出張いって、ひかりに乗ってるのも、その一助になってるわけですね。

JR東海は8月26日に品川−名古屋間の工事実施計画の認可を申請。これを受け国土交通省は技術面や環境面などから審査を進め、太田昭宏国交相が10月17日に同計画を認可していた。

しかも、これだけのプロジェクトなのに2ヶ月で、国が工事認可できるっていうのにも疑問を感じます。だって、世界でも例がないプロジェクトを行う企業の審査を、技術をもたない国が短期間で認可できるっていうのは、なにかあるんじゃないかと思わせる空気が。。。


リニアは、環境に優しくない?

リニアモーターカーの原理にはふれませんが、次の記事でわかる事があります。

リニア中央新幹線の地下構造は、2001年に施行された「大深度法」が適用される数少ないプロジェクトの一つだ。
地下40メートル以下を大深度と定め、都市部では地上の地権者の権利が一部制限され、公共使用の場合は原則的に補償の必要がなくなる。

なるほど、土地の買収の必要が減るので交渉などの手間は減らせると。しかし後に続く「3千メートル級の山々が連なる南アルプスもその地下をひたすら直進する。」などを読むと、品川 == 名古屋間を地下ばかり走るとされるリニアの「工事」そのものを進める事が未知との遭遇レベルでの難題を抱えていそうだと感じます。だって、誰もやった事ないというか、見た事ない場所を工事しつづけるのですよね?

試算によると、乗客1人当たりに使用するエネルギーは東海道新幹線の4〜5倍。消費電力で比べても時速300キロで走行した場合で新幹線の2倍になるという。

ここも疑問を感じてしまったポイントで、JR東海の新幹線では、飛行機よりもエコですとアピール(個人的には好印象)しながら営業してるのに逆行するかのような内容。運転開始してからの予測が、こちらなので、工事を行う事での環境へのインパクトを考えると、飛行機とはもう比較にならない位、日本にダメージを与えてる気がしてきます。


企業がお金を出すと言えば、公共性が高い事業だと、ここまで進めてしまえるものなのかなぁと疑問を感じる点が多く出てきてしまいました。

人口が減って行く日本に必要なのは、ローカルな技術では

戦後の新幹線は、海外から借金してまでして行った国運をかけた事業だったんだと思います。エンジニアの方々も想像できないような苦労をしたかと思いますが、今に繋がる技術立国の礎になったと感じます。

北陸新幹線は、あったほうがいいけど、(全線開通しなくても)なんとかなるじゃん。っていうのが個人的な見解です。すでに特急でつながってるから、本数増やした方が良いのではないの?と思う事も多く。

でもリニア新幹線は、前の2つとは全然異質なものを感じてしまうのですよね。

人口が減るのがはっきりしてる日本で、JR東海さんの技術を使うなれば、ローカル線のバスとか路面電車などではないでしょうか?運用コストが半分以下のバスとか、高度な自動運転ができる路面電車とか。人口少ない田舎で採算とれれば世界のどこででも売れると思うのですよねぇ。違った形の、世界中に必要とされるプロダクトが(実は)生み出されるなんていう話が出てくるといいなと思います。