「20円」で世界をつなぐ仕事

“想い”と“頭脳”で稼ぐ 社会起業・実戦ガイド 「20円」で世界をつなぐ仕事

 TABLE FOR TWOを社会企業をした小暮さんによる、起業のきっかけや背景を綴った本。

 読み終えて、自分の人生の中で、新しい選択肢が一つ増えたように思えました。

 「TABLE FOR TWOは、開発途上国の飢餓と先進国の肥満や生活習慣病の解消に同時に取り組む、日本発の社会貢献運動です。」:ホームページより。支援先の開発途上国は、ウガンダルワンダ、マラウィ。「先進国の肥満や生活習慣病を解消する」というテーマと、「開発途上国の飢餓を解消する」というテーマを、一つにつなげて同時に解決しよう。このアイデアが面白い!

 サブタイトルは『"想い"と"頭脳"で稼ぐ社会起業・実践ガイド』。なじみのない社会起業という単語は、端的にいうと社会問題を解決する組織・NPOを起こしていく事となるでしょうか?

 ”頭脳”の部分は、社会起業を進める中での論理的な思考の巡らせ方。元マッキンゼーという事もあり、自分自身が起業する中での論理的な思考展開は、すごい!の一言。また、大学ではエンジニアリングに関わっておられたところは、勝手ながら身近な感じ。現実は、書かれていない苦労が沢山あったと思いますが、自分が物事を考える参考になりました。

 ”想い”の部分が、生まれてから社会起業にたどり着き、本のまとめにつながる、根幹。「人の為に」を純粋に行動に移す時、小暮さんのような起業という形が、一つの回答になるんだろうなぁと思いました。

 自分の生活圏の中にも、身近に協力できる場もあるようなので、まず無理のない協力してみたいと思います。