僕の妻はエイリアン

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普段読まない系の本を探してたら、ばったり出先の本屋さんで出会いました。平積みの積み方+ポップがおもしろく惹かれて。

地球人(どちらかというと普通の人)の夫と、異星人(高機能自閉症のある?人)の妻の、日常をつづった本。夫がメインの書き手ですが、夫・妻の会話も多数でてきて気楽に読めます。気楽に読める形だけど、高機能自閉症な人の事が良くわかる構成になってて、読み進めるごとに専門書じゃないけど、頭の中にイメージがつかめてくるような、そんな本です。

専門的な事は、抜粋しても上手く書けそうにないので、おいておきます。この本を読んでく中で感じたのは、夫と妻が、本当に信頼できる関係を気けてるからこそ、書き上げれた作品なんだなぁという事。愛ともいえるのかもしれないけど、幻想的な感じじゃなく、築き上げたという感じに近い。

付き合って半年で結婚。その後8年もの間、理由がわからずに続いた夫婦の不調和。先の事なんか考えれないというというギリギリのとこまで来た時に判明した、妻を捉えた診断結果。(たぶん)そこからたった2〜3年で、この本を出せるところまでこれたという事実から、二人が築いた間柄というのを素晴らしく感じました。


読んでく中で考えたのは、この世の中、日本だけをとっても、こんなにも多様な人が住んでいるとのこと。常に「自分」を中心に周りを見てしまうけど、もっと、もっと柔軟にとらえて、付き合う。それができれば、もっと世界が広がるんだろうという事。このまま時代が変われば、普通の人(定義は不明確ですが)というのが多数じゃなくなる時も来るのかもしれません。なんの力によってかはわからないけど、多様な人が増えてきたというのは、なんとなく肌でも感じてる気がするので。

読んでから、電車とかショッピングセンターとかにいくと、いつもと違う気持ちで、すれ違う人々をみれそうな気がしてます。